人間の体内に張り巡らされている「血管」。
血流が滞ることで、体の末梢部分まで血液を送ることができなくなり、「冷え」が起きてしまいます。
つまり「冷え」が起こっていると「血流」が停滞しているということ!
血液が停滞しリンパの流れも停滞すると、体の代謝機能が低下し老廃物が排出されずむくみなど不調となってしまいます。
ではなぜ血流の停滞は起こるのでしょうか。
実は「血管の老化」が原因かもしれません。
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血管も老化する?
血管は「平滑筋」という筋肉で構成されています。
ですので他の部位と同様に老化現象が起こってしまいます。
血管が老化現象を起こすことは、自然な生理現象です。
血管の老化以外の原因は「生活習慣」
お酒やタバコ、ストレス、食の欧米化…これらは活性酸素を作り出す原因とされています。
活性酸素は細胞を生かしたり、菌やウイルスを排除しますが、コラーゲンなどを破壊するため皮膚にハリがなくなりシワができたりと、老化を促進する一面も持っています。
余分な活性酸素は生活習慣病の原因と考えられています。
生活習慣病はがんや心疾患、高血圧などが挙げられますが、原因は高コレステロール血症など、血流の悪化によるものが大半です。
お酒やタバコ、食生活を見直すことが血流を改善し老化の促進や生活習慣病を防ぐのです。
まずは「食生活」を見直そう!
お肉中心はNG
肉は脂肪やたんぱく質を豊富に含みます。
体を動かすエネルギーを作りだす必要な栄養素ですが、特に脂肪分を過度に摂取すると、血液がドロドロになってしまいます。
肉の中でも特に脂肪分が高いのが牛肉と豚肉、他に揚げ物やバターなどにも脂肪分が多いので、これらを食べるときは注意しましょう。
塩分の取りすぎもNG
塩分もとりすぎると血流を悪くしてしまいます。
塩の代わりに酢やレモン汁を使うなどひと工夫してみましょう。
OKなものは?
豆腐、納豆
豆腐や豆乳に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た作用を持っており、肌の活性化につながり、シミやシワの改善に効果的です。
また、納豆に含まれるナットウキナーゼは血流の流れを妨げる血栓を作りにくくする効果があります。
納豆にはプリン体も含まれるので、痛風にならないよう1、2日に1個を目安に食べましょう。
ナッツ類
落花生やアーモンドなどのナッツ系や植物系の油に含まれるビタミンEは、悪玉コレステロールの酸化を抑制し、毛細血管も血行を良くする働きがあり「若返りのビタミン」とも呼ばれています。
肌のすみずみまで血液が巡回するため、肌荒れの予防ができます。
ナッツや油は脂肪分も多いので食べすぎには注意しましょう。
緑茶、紅茶
緑茶や紅茶に含まれるカテキンという苦み成分には活性酸素を除外したり、悪玉コレステロールを減少させる働きがあります。
カテキンはいくら摂取しても問題はないので、積極的に口にするのが望ましいです。
ただし、緑茶などに含まれるカフェインには覚醒作用や利尿作用があるので、過剰な摂取や摂取のタイミングに気を付けましょう。
柑橘類
レモンやグレープフルーツといった柑橘類やいちご、トマトに多く含まれるビタミンCはコラーゲンを生成したり、皮膚や血管を強くしたりする効果が。
レバーやホウレン草、魚介類
ビタミンB2が多く含まれています。
脂質やたんぱく質、糖質などを分解し、エネルギーに変換します。
体に脂肪をつけにくくする効果もありダイエット中の食事にも適しています。
血流を改善してエイジングケア
「冷え」ることで体に様々な不調をきたすと同時に、そこを守ろうとし脂肪がつきやすくなってしまいます。
冷えと血流を改善する健康的なエイジングケアで美しさを磨いていきたいですね。
『血流改善マッサージ』川上智史 著 より
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